変わり始めた日本の金融機関――投融資方針の社会性改善に向けて[土谷 和之]

土谷和之
環境NGO A SEED JAPAN共同代表

日本の金融機関の格付け結果は、総合得点で最高のみずほフィナンシャル・グループでも100点満点換算で23点と低い水準ですし、先に述べたようなクラスター爆弾への投融資の問題などもあるのですが、金融機関からの反響を見る限り、これからの改善が期待できる状況となっています。

このような流れが日本でもトレンドとなれば、投融資される側の企業も、自らの事業の社会性についてより高い関心をもつようになるでしょう。日本の多くの企業は金融機関からの投融資がなければ、経営が立ちゆかないからです。

「社会貢献」という枠ではなく、自社のビジネスを持続させるために、「人権」や「環境」に配慮した行動が求められるようになります。もちろん金融機関だけで社会を変えることはできませんが、世界の様々な社会問題を解決に導くための、1つの「鍵」となることは間違いないでしょう。

なお、11月6日(金)には、国内外からのゲストをお招きして、このフェア・ファイナンス・ガイドの今後の展望や、金融の社会性について語り合う国際セミナーを東京で開催します。このコラムでは書ききれなかったこともお話しできると思いますし、また参加者同士の交流の時間も設けています。ご関心のある方は、ぜひ以下のウェブサイトからお申込みいただければ幸いです。

◆Fair Finance Guide Japan 1周年記念セミナー
~変わり始めた日本の金融機関~

詳しくは⇒ http://fairfinance.jp/news/2015/20151106/

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土谷和之
環境NGO A SEED JAPAN共同代表
1977年生まれ。某民間シンクタンクに勤務するかたわら、環境NGO A SEED JAPAN理事として社会的金融(ソーシャルファイナンス)や金融機関のCSRを推進する活動を展開する。ソーシャルファイナンスやNPOの資金調達に関する講演・執筆の実績多数。

2015年10月28日(水)12:40

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