[書評:「悩み」と向き合える女性は、うまくいく]泥だらけの女性起業家が見つけたCSRとは

このエントリーをはてなブックマークに追加

『「悩み」と向き合える女性は、うまくいく』(中経出版)の筆者・文美月氏は、2児を出産後、ヘアアクセサリーのネットショップを開業した。事業が軌道に乗ってからも人種差別を受けるなど苦難が続くが、その都度悩み抜き、乗り越えていくうちに、途上国支援に取り組むようになる。本書では、仕事と子育ての両立に悩む女性に、苦難にあっても、「悩みに向き合うことこそが重要だ」と説いている。(高野朋美)

『「悩み」と向き合える女性は、うまくいく』(文美月・著、中経出版)

『「悩み」と向き合える女性は、うまくいく』(文美月・著、中経出版)

人はどうして「社会に貢献したい」と思うのだろう。人間だって動物なのだから、他人を押しのけて生き残る弱肉強食のDNAがあるはずだ。だが今なら、私はその問いに答えられる。そして本書の著者、文さんと同じ40代であり、子育て経験を持つ働く女性として、読者にこうお勧めしたい。「答えが知りたいなら、この本を読んでみては」と。

■悩みに向き合うと、なぜ人は輝くのか

この本は、ヘアアクセサリー専門のネットショップ「Littlemoon(リトルムーン)」を起業した、妻であり二児の母である女性のサクセスストーリーだ。というと「なんだ、成功者の自慢話か」と思うかもしれないが、彼女の半生は、まさに「泥んこ」だ。

一度家庭に入ったあと、再就職を目指したが、小さな子どもを持つ主婦に仕事は見つからなかった。「それなら自分で自分を雇用すればいい!」と一念発起し、2001年にリトルムーンを立ち上げた。だが、最初の2カ月は売上ゼロ。ようやくネットショップが軌道に乗ってきたころ、「在日コリアンでしょ」という誹謗中傷で炎上し、1年以上会社に出社できないほどの鬱状態に陥った。

本書のタイトル通り、いつも悩みが隣にいる人生だ。でも彼女は本書の中で言う。「悩んでいいのだ。悩むほど、人はよく考える」。

ページ: 1 2

2015年12月24日(木)14:35

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑