アフリカの非電化地域での電力供給に日本のデジタル情報技術が活躍している。デジタルグリッド (東京・台東)は、電力制御技術を使い、太陽光発電による電気を必要な分だけ量り売りするサービス「WASSHA」を展開している。この1年でタンザニアを中心に300カ所を超える発電所を開設した。同社ではこの仕組みを使い、将来的には遠隔医療や教育などにも応用する意向だ。(箕輪 弥生)
世界の中で電化が最も遅れているのがアフリカのサハラ以南の地域だ。国際エネルギー機関(IEA)によると、ケニアは16%、タンザニアは14%しか電化されていないという。この傾向は農村部で著しい。