第1回 時代に選ばれ、次代にも輝き続ける企業であるために
今この時代の企業経営の根源的な使命は、何だと思いますか?
それは、まずは「企業を継続させること」、そして「持続的な成長を目指し、社会からの評価を高めること」ということが共通認識となってきています。そのため、その『最大の敵』ともいえるのが「環境の変化」といえます。これを克服してこそ、「あるべき姿」に向かえます。創業時から今日まで、長きに渡って営々と発展してきている企業は、おしなべて、この「あるべき姿」に「社会を豊かにする」「社会を幸せにする」「社会に貢献する」などと掲げています。ところが、時代とともに「社会」の関心や価値観が変化するに連れ、企業に期待される役割や責任も、それを映し出して変化します。過去に通用してきた成功体験や理屈だけに拘泥すると、現代社会のためにならなかったり、場合によっては、害を与えることになったりします。