CSRは企業価値創造の原点―損保ジャパン

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Interviewee
田村 康弘・損保ジャパン日本興亜 取締役常務執行役員

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田村 康弘・損保ジャパン日本興亜 取締役常務執行役員
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川村 雅彦・オルタナ総研所長

明治時代に創業した東京火災の「公助の精神」を脈々と受け継いだ損保ジャパン日本興亜は、1992年の地球サミットに参加された当時の社長の指示により、環境問題を先進的に取り組み始めた。時代の変化に合わせて、CSR課題を経営方針に反映させてきた損保ジャパン日本興亜のCSR/CSVの現状と次代の戦略について、CSRを統括する田村康弘 取締役常務執行役員に話を聞いた。

トップダウンで始まった環境への取り組み

川村:私はかつて「2003年は日本のCSR元年」と提唱しましたが、当時から貴社は日本企業のCSR経営をけん引してこられました。特に気候変動の認識が高く、実に多様な取り組みをされています。

田村:1992年当時の後藤康男社長が、リオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」に経団連のミッションとして参加したことがきっかけでした。「これからは、環境に対して先進的な企業にならなければならない」と考えたそうです。

川村:グローバル時代に入ろうとする時に、後藤社長が「天の啓示」を受けたわけですね。

田村:環境問題を経営に取り込み、当時珍しかった「地球環境室」を設置しました。しかし、先進的な考え方だったため、社内的にはなかなか理解してもらえなかったようです。今考えれば、早期にCSRを経営に組み込むきっかけになったと言えます。

川村:当時としては非常に先進的な取り組みであり、それが日本企業には少なかったトップダウンで行われたということになります。

田村:初期のメンバーは何をしてよいか分からなかったようで、当時の環境庁などに積極的にヒアリングして取り組んだと聞いています。

川村:その当時、日本の金融業界ではそういう動きはなかったのでしょうか。

田村:ほぼ無かったと思います。当社の原点は江戸の町火消しです。私設消防団としてお揃いの法被を着て、火事の現場に駆け付け、消火活動を行いました。創業は1888 年(明治21 年)、日本で最初の火災保険の会社としてスタートしました。国民や消費者があってこそ、我々の存在がある。そうした「公助の精神」が、当社のCSRの原点であると思います。

続きは「サステナブル・ブランド ジャパン」サイトへ

2017年3月11日(土)15:37

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