大手総合商社の双日は8月23日、同社グループが設立したインターネット上の排出権取引所「排出権取引市場(JCX)」において、初の取引が成立したと発表した。
今回売買されたのは東京都の排出権取引制度に基づくクレジットで、大成建設の子会社「大成ロテック」(東京)のクレジットをエネルギー仲介会社「ギンガ・エナジージャパン」(同)が取得した。取引数量は22トンで、価格は1トン当たり1万2000円。
JCXは双日の子会社のエネルギー仲介会社のコーリンクが排出権仲介のスマートエナジーと共同で2010年4月に設立。東京都クレジットやグリーン電力証書、J-VERなどの国内排出権、ならびに京都メカニズム由来の海外排出権の売買をネット上で仲介する。(石井孝明)