台風豪雨被災、岩手山間部で今も生活に支障

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「生活橋」というものをご存知でしょうか。山間部などでは河川の流域に沿って家屋が点在しているため、道路と家屋の間にある河川をまたぐように、「生活橋」とよばれる小規模な橋をかけて行き来している家屋が多数あります。そのほとんどは個人の所有物ですが、仕事や学校、病院や買い物に行くために毎日往来する、日々の生活に欠かせないものです。この生活橋が流出してしまい、多くの家で生活に支障をきたしている地域があります。1年半前に台風による豪雨で被災した岩手県岩泉町です。(一般社団法人RCF=荒井美穂子)

■平成28年台風10号豪雨災害について

被災した生活橋と単管パイプによる仮設の生活橋(Yahoo!ネット募金「岩手県岩泉町
平成28年台風第10号豪雨災害「生活橋」復旧支援募金」より)

平成28年8月19日に発生した台風10号は、発達しながら北上し、同年8月30日に岩手県大船渡市付近に上陸。岩手県沿岸、北海道十勝管内に大きな被害をもたらしました。

特に本州一広い町である岩泉町は広い町の大半が山間部であり、集落は川沿いに点在しているため、町内全域にわたり発生した河川氾濫や土砂災害で尊い町民の生命と財産が奪われました。町においては、東日本大震災の被害を超えるこれまで経験したことのない被害となりました。

また、道路の寸断、水道や電気、通信網等のライフラインの切断等の被害も多数発生し、山間部の集落や家屋は長期間にわたって孤立した状況となりました。しかしながら、今もなお、台風による被害が町民の生活に大きな影響を与えていることは現在では県外にはあまり知られていません。

■台風10号により多数の生活橋の流出被害が発生

平成28年台風10号による河川の増水では、岩泉町内にある約190ヶ所のうち73ヶ所の生活橋が流出し、今も復旧に至っていないケースがほとんどです。

生活橋は個人の所有のため、基本的には個人による復旧が原則となりますが、多額の費用が掛かる上に被害箇所も多く、また、住民の高齢化も進んでおり、復旧が困難な状況となっています。

現在、岩泉町では単管パイプで仮設の生活橋を建設していますが、強風での橋の揺れや降雨降雪による危険が大変大きく、長期にわたる使用は大変難しい状況で、一刻も早い生活橋の復旧が必要です。写真をご覧いただければ、仮設の生活橋が高齢者などにとっていかに危険で不便なものかお分かりいただけると思います。

復旧費は概算で5億円以上かかるため、現在岩泉町では復旧費の9割を補助するため基金を創設して個人や企業団体に募金を呼びかけています。

岩泉町では2月よりYahoo! JAPANネット募金での受付も開始しました。AKBチーム8の岩手代表、佐藤七海さんの応援コメントも掲載されています。一刻も早い生活橋の復旧のため、ご協力をお願いいたします。

◆いわて三陸復興のかけ橋「復興トピックス」

一般社団法人 RCF
2011年4月、震災復興のための調査を行う団体として発足。現在は復興事業の立案・関係者間の調整を担う「復興コーディネーター」集団として活動。代表理事は藤沢烈。活動例として、2015年度はいわて未来づくり機構を母体とする「いわて三陸 復興のかけ橋プロジェクト」を岩手県より受託し、岩手県内各地と県外企業・団体の復興支援マッチングを推進している。

2018年3月4日(日)17:34

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