ザ・ボディショップ、寄付付き商品でレッサーパンダの絶滅危機救う

英国発のエシカルな化粧品ブランド「ザ・ボディショップ」は4月12日、買い物で動物と森を救う「バイオブリッジキャンペーン」を開始した。バイオブリッジは2016年にスタートした生物多様性保全のグローバルキャンペーンで、2018年は絶滅危惧種であるレッサーパンダ(レッドパンダ)の保護活動を支援する。対象商品を購入すると、1個につき約45円がレッドパンダネットワークに寄付され、ネパール・ヒマラヤ山脈に生息するレッサーパンダの保護活動に充てられる。(オルタナ副編集長=吉田広子)

絶滅危機に瀕するレッサーパンダを救う

2本足で立つ姿が話題を集めた「風太くん」など、愛くるしい姿が人気のレッサーパンダ。だが、森林伐採による生息地の消失や密猟などによって、その個体数は減少し続けている。

支援の対象となるネパールレッサーパンダは世界にわずか2500頭しかいないと推計され、IUCN(国際自然保護連合)によって絶滅危惧種に指定されている。標高1500~4000メートルほどの山林に生息し、竹の葉を好んで食べる。

こうしたレッサーパンダの絶滅危機を救うのが、ザ・ボディショップのバイオブリッジキャンペーンだ。対象商品の「ヒマラヤン ピュリファインググロウマスク」と「ヒマラヤン ピュリファイングフェイシャルソープ」を購入するだけで、保護活動を支援することができる。

「ヒマラヤン ピュリファインググロウマスク」は、スクラブ入りの泥マスクで、フェイシャル関連で最も人気の商品の一つだという。マスクとソープには、ヒマラヤ産の竹炭が使用されているが、専用の竹を育てているため、レッサーパンダの食糧とは競合しないという。

SNSでのキャンペーンも展開している。残したい自然の写真や、大切にしたい動物の写真を「#バイオブリッジ2018」「#森を守ろう」「#レッドパンダを救おう」ハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で10人に「エキスパートフェイスマスク」がプレゼントされる。

■植林だけでなく、地域住民の生活を改善

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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