フジテレビが硬派な環境番組、次世代に伝えたい

「フジテレビは放送の公共的使命と社会的責任を認識し、全ての人がより良い地球環境の下で平和に共存し、心身ともに健やかな生活を維持できる世界の実現につとめる。」

フジテレビ番組基準の冒頭に綴られている言葉である。この基準をどれぐらい満たしているのか日々自省しているが、この基準を満たそうと多くのスタッフが努力していることはまぎれもない事実である。

「環境クライシス」はまさに環境問題への強い危機感と責任感をもったスタッフの熱意によってできた番組である。一人の報道記者の強い熱意が社内各部署を動かし、スポンサーや番組編成など様々なハードルを乗り越え、去年8月19日に第一弾「環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~」が放送された。

環境クライシス~沈みゆく大陸難民~

放送の反響は予想よりはるかに大きかった。気候変動によって大きな被害をうけたインドの現状をリアルに映したドキュメンタリーだが、一部地域の小学校で環境教育の教材として採用してくれたほか、去年11月にドイツで開かれたCOP23(国連気候変動枠組条約第23回締約国会議)のジャパンパビリオンで上映されたのである。

日本メディアとして初めての快挙。現地に行った私は、満場の各国専門家たちの熱いまなざしからメディアとして環境問題に取り組む責務と自負を感じたのである。

COP23 ジャパンパビリオンでの上映風景

正直言って番組の視聴率は高いものではなかった。しかしスポンサー企業は放送の意義を重視して次作を期待する声を寄せてくれたのである。多くの企業が積極的に社会的に責任を果たすことがブランドイメージの向上に寄与すると認識している証だ。

そんな中、ついに待望の第2弾ができた。今回取材陣が向かったのは凍てつく大地、モンゴル。

環境クライシス~凍てつく大地の環境難民~(5月26日放送予定)

環境悪化に翻弄される遊牧民たちの悲哀に胸が痛むが、純粋で自由な雪原に生活する子どもたちの姿には思わず心が和む。

環境クライシス~凍てつく大地の環境難民~(5月26日放送予定)

我々は気候変動を終わらせることができる最後の世代だとも言われている。メディアとしてその行動の“きっかけ”を提供したい。それが、メディアが責任ある社会の一員として果たすべき責務でもある。

「環境クライシス~凍てつく大地の環境難民~」
(5月26日(土)15:30~16:30放送予定 企画・プロデュース 大塚隆広)
予告編はこちらでご覧いただけます。

文責:フジテレビ報道局 崔 雋(CSRプロジェクトチーム)

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