避難指示解除、復興の今 福島

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東日本大震災支援全国ネットワークは11月20~21日、「JCNツアー2018『答えは東北にある.』を福島県で開いた。福島で活動する団体に原発事故後の影響について聞いた。その模様を伝える。(オルタナ総研スペシャリスト=室井 孝之)

復興の今を知るために福島を歩いた

福島復興再生特別措置法が2017年5月に改正された。帰還困難区域のうち、避難指示を解除された帰還者などの居住を可能とする「特定復興再生拠点区域」の復興、再生計画が推進されつつある。

既に避難指示が解除された区域には、商店街、コミュニティー施設、アーカイブ施設やまちづくり組織が誕生している。

ツアーで訪問した木戸川漁業協同組合(楢葉町)鈴木謙太郎鮭ふ化場長からは、原発事故の影響で、沿岸漁業は試験操業をして、河川では出荷制限。事業再開後、漁獲量は激減したことが述べられた。鈴木氏は「今年も4年後に遡上する鮭を楽しみに放流した」と希望が語った。

双葉郡未来会議(富岡町)代表平山勉氏は、双葉郡8町村(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村)で構成される会議を企画した。自治体ごとに避難指示が異なり同じ双葉郡でも状況が異なった為だ。「双葉郡の住民がお互いを知る場を作りたい」と胸の内を述べた。

その他訪問先は、
特定非営利活動法人「広野わいわいプロジェクト」(広野町、理事長根本賢仁氏)
農家レストラン「げんき庵」(楢葉町、代表山内富子氏)
商業施設「ここなら笑店街」と交流施設「ならはCANvas」を管理する一般社団法人「ならはみらい」(楢葉町、事業統括平山将士氏)
特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」(富岡町)
双葉郡インフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」(富岡町)(とみおかホテル社長渡辺吏氏と懇談)
再開した図書館を擁する「富岡町文化センター学びの森」
「双葉町ふれあい広場」(行政書士松枝智之氏と懇談)
浪江駅前のカフェ「もんぺるん」(一般社団法人「まちづくりなみえ」(浪江町、事務局次長菅野孝明氏)と懇談)
guest house「あおた荘」(浪江町、管理人和泉亘氏(なみとも副代表)、副管理人小林奈保子氏)(「紙芝居グループ浪江まち物語つたえ隊」(石井絹江氏、岡洋子氏)と懇談)。

各市町村で、まちの再生・復興・創生の実現に向けての取り組みがなされている。

各市町村で、まちの再生・復興・創生の実現に向けての取り組みがなされている。その一方で、1F(いちえふ)では、放射線物質トリチウムが入った「処理水」の大半にトリチウム以外の放射線物質が、国の排水基準値を上回る濃度で残留していることが9月に判明。強制起訴された東電旧経営陣に対する公判が終盤を迎えている。

2018年11月30日(金)18:07

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