宇都宮でSDGsセミナー、地域でどう取り組むか

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NPO法人栃木県環境カウンセラー協会(栃木県宇都宮市)は2月9日、セミナー「持続可能な開発目標(SDGs)ってなに?」を宇都宮市内で開催した。yukikazetの今井麻希子代表が「SDGsから読み解く未来に向けた持続可能な社会づくり」と題した講演をしたほか、宇都宮大学教育学部の陣内雄次教授、カルビーの二宮かおる社会貢献委員長、スマイル日光プロジェクトの小栗卓委員長がパネルディスカッションを行った。

会場には150人以上の参加者が集まった

SDGsは、2015年9月に国連で採択された国際目標。「誰一人取り残さない」をスローガンに掲げ、「貧困」「飢餓」「保健」「教育」「ジェンダー」「水・衛生」「エネルギー」「成長・雇用」「イノベーション」「不平等」「都市」「生産・消費」「気候変動」「海洋資源」「陸上資源」「平和」「パートナーシップ」に関する17目標・169ターゲットを2030年までに達成することを目指している。

グローバルな目標だが、地域レベルで貢献することや地域の課題に取り組むことも求められている。

宇都宮大学の陣内教授は、宇都宮大学の学生が運営する子ども食堂「あいあい食堂」やコミュニティカフェ、子どものまちづくり学習と参画などの事例を紹介。「SDGsを達成するためには『つながり』と『わかちあい』の場が大切」と話した。

一方で、教育現場でSDGsを取り入れることについて、「教員は忙しく、新しいことに取り組む余裕がない現状もある。トップの関心がSDGs推進のカギを握るのではないか」と話した。

■ おいしいお菓子で課題を解決

カルビーは2019年で70周年を迎える。同社の社名は、カルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を組み合わせたもので、日本の栄養不良を解決したいという思いが込められているという。

創業者・松尾孝氏は、食糧難で高価だったコメに代わる小麦粉を使用し、「かっぱあられ」を発明。1955年に発売した。その後、創業地である広島で、市場価値が低かった小エビを有効活用しようと「かっぱえびせん」を開発し、1964年に発売した。

カルビーの二宮社会貢献委員長は「未利用資源に着目するのが、会社のDNAでもある。創業者は『商売は人助け』という言葉を残した。それぞれの地域で必要とされる社会貢献活動を自主的に取り組むことを心掛けている」と話す。

同社は社会貢献委員会を組織し、事業所ごとに社会貢献委員を選出している。委員はそれぞれの地域で社会貢献活動を実施する役割を担う。伊藤秀二社長は、自らが社会貢献活動に年6回参加すること、2019年度中に女性管理職比率を28.4%にすることを宣言しているという。

■ 日光を拠点に地域貢献

27社が加盟するスマイル日光プロジェクトは、「好きです、笑顔の日光」を合言葉に、「生活困難者に対する支援」「子どもの環境に対する支援」「環境保全に対する支援」「災害に対する支援」を展開している。

小栗委員長は、「SDGsを推進するうえで、中小企業は重要。地元でどんな課題があるのかをよく分かっている。何とかしたいという気持ちを形にするのは難しいが、企業として取り組むことで参加しやすくなるのではないか」と話した。

ファシリテーターを務めた今井代表は、SDGsに取り組んでいるふりをする「SDGsウォッシュ」についても言及。本質的な取り組みが重要だとした。「SDGsの実践にはつながりが大切。何ができるのか、同セミナーを通じて何か持ち帰ってもらえたら」と締めくくった。

2019年2月9日(土)21:35

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