飲食店が無料でリフィル、全英で展開(栗田 路子)

City-to-Seaを起業したナタリー・フェーさん
(c)REFILL-CitytoSea

深刻化する海洋プラスチック問題。分別やリサイクルを進めているが、急務なのは「削減」だ。ニュースキャスターだったナタリー・フェーさんはペットボトルの大幅削減を目指す「リフィル」(REFILL)プロジェクトを立ち上げ、その取り組みは英国全体に広まりつつある。(栗田 路子=ブリュッセル)

ナタリーさんは2015年、プラごみを元から絶つ取り組みが急務だとして、シティー・ツー・シー(City to Sea)を起業した。シティー・ツー・シーは、英国特有の社会的企業(Community Interest Company=CIC)という形態を取り、利益を社会的課題の解決に使う。

リフィルは極めてシンプルなキャンペーンだ。出先で新しいペットボトル入りの飲料水を買わず、喫茶店やレストランで、持参のマイボトルに水道水を入れてもらおうと働きかけるもの。英国民は一人当たり平均年150本のペットボトル飲料水を消費している。国民の1割が週に一度リフィルするようになれば、年3億4千万本のペットボトル削減になるとの計算だ。

店にとっては売上減になりそうだが、スマホの専用アプリを使ってゲーム感覚でやってくる若者が増え、快くリフィルしてくれる店では、リピーターや「ついで買い」が増え、売り上げ増加につながっているという。

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2019年5月27日(月)15:55

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