中国レアアース、欧米も輸出制限か

米ニューヨーク・タイムズ電子版は、輸入関係者の話として、中国が特殊金属のレアアース(希土類)が欧米向けの輸出で通関手続きを送らせていると報じた。中国政府は否定するが、輸出の制限への懸念が世界に広がっている。

中国政府は、尖閣諸島をめぐって中国人船長が日本の海上保安庁に公務執行妨害で逮捕された後で、10月初旬に日本向けの輸出を停止したとされるが、同政府はそれを否定する。レアアースは17種類の元素で中国が世界生産の9割超を占める。蓄電池や発光ダイオード、磁石などのエレクトロニクス製品の性能向上に必要不可欠な材料で、環境ビジネスとも関係が深い。

米通商代表部(USTR)は中国の「グリーン技術」製品への補助金が、世界貿易機関(WTO)の規定に抵触するかどうか調査を始める方針を明らかにしたところ、中国は10月17日にこれに反発した。その後に輸出が止まったが、中国政府は輸出制限をしていないとしている。(オルタナ編集部=石井孝明)10月21日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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