四国4県の中小企業によるCO2排出削減量を取りまとめ、大企業など大口の排出事業者に販売する社団法人「カーボンオフセット四国」が10月27日に発足した。地域で複数のクレジット(排出枠)を集約するのは同法人が初という。
カーボンオフセット四国は地元で活動する弁護士、NPO代表らが設立。4県に本社を持つ企業から排出枠を買い取り、1口50トン程度に集約した上で大企業などに販売する。
国内クレジット(排出量取引)制度は2008年に創設されたが、中小企業が排出枠の販売を希望しても個々のCO2の削減量が少ないため、適当な買い手がなかなか見つからないのが実情だ。同法人による排出枠の集約で、大企業は排出枠を買いやすくなり、中小企業も少ない削減量で売却益を得られるメリットがある。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年10月28日