北極圏の火災、1カ月で北欧1国の1年分のCO2排出

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世界気象機関は、こうした森林火災により汚染された雲は、EU全体よりも大きく拡大し、シベリアから北極圏へ移動している。そのためアラスカは、昨年のカリフォルニア州で起きた大規模な山火事により、さらに上回るダメージを受ける可能性があると予測している。

火災の影響は、北極圏の気温上昇を促し、他の全世界エリアの2倍の高さだという。国土の82%が氷に包まれているグリーンランドでは、1日で110億トンという大量の氷が溶け始め、0.1ミリ海面の上昇が起きた。10日で1cm規模の海面上昇は異常であり、グリーンランドは今40年前の6倍の速さで氷が溶けている。

ブラジル北部にあるアマゾン熱帯雨林での火災は、3200キロメートルも離れる首都サンパウロまで到着し、黒い煙が一時町を覆うという現象を引き起こしている。沖縄から北海道までの約1.5倍の距離だ。

さらに、8月19日にはスペインのカナリア諸島にあるグランドカナリア島でも大規模な山火事が発生した。山岳地帯の美しい景色が有名な同地域では、多くの観光客が夏休みで訪れていたため、約1万人が避難を余儀なくされた。

消防士600人以上が投入されて火災の鎮圧にあたり、週末を徹しての消火活動で、ほぼ火災は食い止められたとAFPは報じている。なおこの火災によって、2週間の間で3万エーカー(東京ドーム約2600個分)が消失した。

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2019年8月25日(日)12:43

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