第7回グッドライフアワード最優秀に「みんな電力」

環境・社会課題における優れた取り組みを表彰する「グッドライフアワード」第7回(主催・環境省)の受賞者が決まり、11月30日に都内で表彰式が開かれた。最優秀環境大臣賞には新電力会社のみんな電力(東京・世田谷、大石英司社長)による「発電者と消費者、自然エネルギーと消費地をつなぐ『顔の見える電力』」が選ばれた。

最優秀環境大臣賞の表彰を受ける、みんな電力の大石英司社長(右)

みんな電力は2011年の創業で、電力自由化後に日本でも多く生まれた新電力会社(PPS)の一つ。自然エネルギー(再生可能エネルギー)の比率は75%以上と、国内の電力会社で最も高い。再エネ比率100%の「プレミアム100プラン」という料金プランもある。

今回、最優秀に選ばれたポイントとして「顔の見える」電力の取り組みがある。ホームページなどで発電者の写真やメッセージを多く掲載し、発電者と電力使用者が「顔の見える」関係づくりに力を入れている。

ソーラー発電の買い取り契約が終了した家庭向けに、ホームページなどに顔写真を出すことを条件に、業界最高水準13.5円で買い取るプランも始め、「顔が見える」ことに徹底的にこだわる。原発や化石燃料に依存し、発電者の顔が見えない大手電力会社へのアンチテーゼでもある。

■その他の環境大臣賞は次の通り。
優秀:「TABETE」(株式会社コークッキング)
優秀:「地域資源を活かした資源循環のまちづくり」(みやま市)
優秀:福島から”おいしい革命”を目指す青空レストラン ~Food Camp~(株式会社 孫の手)
企業部門:「世界初!環境にやさしい石けん系消火剤でインドネシアの森林を守る」(シャボン玉石けん株式会社)
企業部門:「結の森プロジェクト」(コクヨ)
学校部門:「2世代教育(100年)による6次産業化を目指した次世代里山利用デザイン・プロジェクト」(新渡戸文化学園)
NPO・任意団体部門:「エコな地域循環共生圏の担い手作り」(一般社団法人 ローカルグッド創成支援機構)
NPO・任意団体部門:「ごみ拾いはスポーツだ!スポGOMI大会」(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ)
地域コミュニティ部門:「奥飛騨・高山自然エネルギーの里構想」(シン・エナジー株式会社、 奥飛騨自然エネルギー合同会社、奥飛騨水力発電株式会社、飛騨高山グリーンヒート合同会社

実行委員会特別賞は次の通り。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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