オルタナ59号(2019年12月17日発売)

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今号の表紙
ポール・マッカートニー
1942年、英リヴァプール生まれ。元ビートルズのベーシスト。ベジタリアンで、熱心な動物愛護運動家としても知られている。2009年には、週に1日食肉をやめるキャンペーン「Meat Free Monday」を発足。

3 from editor in chief
alternative eye
  森 摂
CSR検定「熊本の奇跡」

4 Social Design Gallery
オリンピックを目指す難民たち

9 art
高橋さとみの切り絵ワールド──今日も一緒に歩いて行こう

social business around the world
10 [スイス]
補助具で雪上移動、車イスでスケートも
11 [米国]
衣料のリユース、5年で7千万点
12 [シンガポール]
ユーモアでタブー破る「世界トイレ機構」

14 feature story 1
動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会
動物を人道的に扱う「アニマルウェルフェア(動物福祉)」が、ESG指標の一つになりつつある。畜産業に関する投資家のイニシアティブFAIRRの運用資産残高は、2200兆円(2019年11月時点)に上り、アニマルウェルフェアや気候変動の観点から複数の日本企業をハイリスクと評価した。企業はこの「リスク」を「機会」にできるのか。

[特別寄稿]
なぜ動物福祉が
企業に重要なのか
岡田 千尋(認定NPO法人アニマルライツセンター代表理事)
東京オリンピック・パラリンピックに向けて、アニマルウェルフェア(動物福祉)への関心は高まりつつあるが、まだ日本企業の反応は鈍いのが現状だ。アニマルウェルフェアを進めるためには何が必要か。数々のキャンペーンを展開してきた認定NPO法人アニマルライツセンター(東京・渋谷)の岡田千尋代表理事に寄稿してもらった。

事例[英国]
動物福祉発祥の国
法令として確立
「アニマルウェルフェア」とは、一言で言えば家畜やペットなど人間がかかわりを持つ動物に、死に至るまでできる限り苦痛やストレスなどを掛けないようにすることだ。日本語では「動物福祉」と訳されることが多く、動物愛護や社会福祉などと混乱されることもあるが、英国ではその内容と義務や規制が法令として確立している。

事例[日本]
「ショーがない」水族館
「環境水族館アクアマリンふくしま」(いわき市)は、「ショーがない水族館」。動物に芸を教えていない。全国屈指の来館者数を誇る「葛西臨海水族園」(東京・江戸川)にも、ショーはない。この両施設の立ち上げに携わった安部義孝氏に話を聞いた。

事例[米国]
日本と同様に課題多い
動物保護団体ワールド・アニマル・プロテクションは、各国の動物保護環境にランキングを付けている。米国は日本と同じランクD(2014年度)で、改善の余地が多い国と指定されている。家畜の大量生産、大量浪費の動きに歯止めが掛かるのか。

事例[ニュージーランド]
ミュールシング禁止へ
ニュージーランドでは2018年10月から羊の病気予防のために臀部を切除する処置「ミュールシング」が禁止になった。動物愛護団体や消費者から批判を浴び、有名ブランドは切り替えを進めている。

事例[スイス]
雄ヒヨコ殺処分を規制
スイスでも卵は好まれ、1人当たりの消費は2日に1個だ。1992年にケージ飼育を禁止したアニマルウェルフェア先進国スイスでは、放し飼いの養鶏からの採卵が39%、有機卵が17%に達する。10月には、雄ヒヨコに関する新たな法律が成立した。

26 top interview
積水ハウス常務執行役員 石田 建一
「脱炭素化」に向け
経営と環境は一体
積水ハウスグループは2008年、住まいからのCO2排出ゼロを目指す「2050年ビジョン」を宣言し、いち早く「脱炭素」経営に舵を切った。環境のトップランナーとして、積水ハウスはどこに向かっているのか。石田建一常務執行役員(環境推進担当)に話を聞いた。

28 top interview
ソニー常務 執行役 神戸 司郎
「パーパス」軸に
ESG戦略
ソニーがESG経営に大きく舵を切った。新たにパーパス(存在意義)を掲げ、長期的な視点で社会的価値の創出を目指す。同社でESG戦略の陣頭指揮を執る神戸司郎常務(CSR・法務・広報など担当)に聞いた。

30 top interview
フォルクスワーゲングループ・サステナビリティ責任者 ラルフ・プフィツナー
持続可能性と
パーパスが両輪
9月の独フランクフルトモーターショーでは、大手各社はこぞってEV(電気自動車)化への意欲を鮮明にした。新型EV「ID.3」を主力車に育てたい独フォルクスワーゲン(VW)グループもその一つ。同社のサステナビリティ責任者であるラルフ・プフィツナー氏は、「持続可能性とパーパス(存在意義)は強い関係にある」と話す。

columns
35 オルタナティブの風  田坂 広志
火星移住計画が教えるもの

37 エゴからエコへ  田口 ランディ
「土の奇跡」

finance 【New】
38 地域金融トピックス  綴り屋はちどり
39 つなぐ金融  林 公則
預金者の意識を高める銀行

mobility 【New】
40 モビリティトピックス  島下 泰久
41 モビリティの未来  清水 和夫
自動車産業が挑むサステナビリティ

agriculture
42 農業トピックス  西村 ユタカ
43 日本農業 「常識」と「非常識」の間  徳江 倫明
持続可能な農業と「動物福祉」

forestry
44 林業トピックス  オルタナ編集部
45 「森を守れ」が森を殺す  田中 淳夫
日本にも獣害対策の専門集団を

fishery
46 漁業トピックス  瀬戸内 千代
47 人と魚の明日のために  井田 徹治
IPCC「温暖化が漁業に大きな影響」

48 feature story 2
石灰石ペーパー
本当にエコか
海洋プラスチックごみなどの環境問題を契機に、プラスチックや紙の代替品として「石灰石ペーパー類」が注目されている。いまや多くの企業や自治体が導入し始めた。だが実は、石灰石ペーパー類による環境負荷やリサイクル阻害要因を疑問視する声も少なくない。

fair trade
51 フェアトレードシフト  中島 佳織
コーヒーの価値は、「農家の暮らし」も

fundraising
52 ファンドレイジングトピックス  宮下 真美
53 社会イノベーションとお金の新しい関係  鵜尾 雅隆
イノベーションの「種」をつぶさない

recycle
54 廃棄物・静脈物流トピックス  エコスタッフ・ジャパン
55 論考・サーキュラーエコノミー  細田 衛士
循環経済のスピード感

58 オルタナティブな空間  馬場 正尊
造船所跡地、都市の新たなつくり方

61 欧州CSR最前線  下田屋 毅
国家の人権保護の義務

62 CSRトピックス  CSR48
総監督のつぶやき CSR48・太田 康子
企業のウェルビーイング

67 KIYOの哲学 考察編  南 清貴
オメガ3脂肪酸で炎症を抑える

69 エコでヘルシーな食空間  岡村 貴子
野菜と果物で人つなぐジュース店

70 エシカル・ファッションの旗手たち  生駒 芳子
カシミヤの生産者に光を当てる

72 世界のエコホテル巡礼  せきねきょうこ
アグリツーリズムで地域活性化

74 間違いだらけの自転車選び  山本 修二
タイヤが太くても速い新世代バイク

alterna SELECT
75 オーガニックコットンに包まれる

76 読者の声&プレゼント

77 バックナンバー

flash fiction
78 「こころざし」の譜  希代 準郎
カレーに一杯のワインを

  • 動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会
  • 動物を人道的に扱う「アニマルウェルフェア(動物福祉)」が、ESG指標の一つになりつつある。畜産業に関する投資家のイニシアティブFAIRRの運用資産残高は、2200兆円(2019年11月時点)に上り、アニマルウェルフェアや気候変動の観点から複数の日本企業をハイリスクと評価した。企業はこの「リスク」を「機会」にできるのか。

2019年12月9日(月)21:24

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