新型コロナという「黒い白鳥」とビル・ゲイツの引退

新型コロナウイルスは世界経済に深刻な影響を及ぼし、3月16日のニューヨーク株式市場は史上最大の3000ドル近い下落を記録しました。市場関係者は口々に「新型コロナはブラックスワンだった」と語り始めました。

ブラックスワンとは文字通り「黒い白鳥」です。「白鳥は白い」が常識だったなかで、17世紀後半、豪州で歴史上初めて発見されて以降、これまでの知識や経験からは予測できない極端な事象のことを「ブラックスワン」と呼ぶようになりました。「リーマンショック」や「英国のEU離脱」などがそれに当たります。

ちなみに私は数年前、ファーウェイの深セン本社キャンパスにある池で、そのブラックスワンのつがいを見たことがあります。同社社員から「任正非CEOが、市場で予測できないことがいつか起きるかもしれないことを肝に銘じるために飼っている」と説明を受けた記憶があります。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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