京セラはこのほど、世界規模で拡大する太陽電池への需要に対応するため、同社の中国とチェコの工場で生産設備を拡充する。
京セラ(天津)太陽エネルギー有限公司では1月に天津市内の工場で新工場棟を竣工。生産設備を逐次移管し、生産能力を現在の3.5倍となる年産36万キロワットに拡大する。京セラヨーロッパのチェコ工場(カダン市)でも新工場棟の建設に着手し、今年秋には竣工する見込み。既に稼働している第1工場棟とあわせて、京セラの太陽電池生産拠点では最大規模の年産56万キロワットとなる見通しだ。
同社は現在、世界各地に5カ所の太陽電池の生産拠点を保有。今回の設備増強で、生産力は現在の93万キロワットから155万キロワットに拡充される。太陽電池の世界市場は年平均18%で伸びているとされ、同社では旺盛な需要増に対応する構えだ。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年1月24日