フリーペーパーの店 渋谷で盛況

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若者の街シブヤに、フリーペーパー専門店ができた。個性豊かな無料誌が並び、連日150~300人が立ち寄る。社会貢献意識の高い学生が発行する雑誌もあり、全国の情報が集積する店舗からは多様な出会いが生まれている。

無料の雑誌が並ぶ店内。品揃えは日々変わる。 Only Free Paperサイト: http://onlyfreepaper.com

「Only Free Paper(オンリーフリーペーパー)」は、「とにかく読むことが好き」という27歳の石崎孝多(こうた)氏が率いる社員3人のビートフェイス(東京都渋谷区)が2010年12月10日に開店した。「クオリティーの高い無料誌だけを集めて、若者が楽しめる場を作りたかった」と石崎氏は動機を語る。

店舗には10~30代をターゲットとした1千種類近くのフリーペーパーがある。平積みされた最新号は、すべて持ち帰り自由だ。石崎氏らが集めた希少品やバックナンバーが並ぶ閲覧専用の棚もある。

同店が扱うカルチャー誌や地域誌は、一般的なクーポン誌と異なり総数が把握できない多種多様な紙媒体である。持ち込みも多く、店頭の雑誌は毎日5~10種類ずつ増加中だ。審査して部数を判断して置くため1部も無駄にならず、人気のものは1カ月で3千部がはけるという。

学生誌も積極的に扱っている。例えば『ROLMO(ロルモ)』は、ロールモデル(良い手本)となる素敵な学生を特集するフリーペーパーだ。しっかりとした製本で発行部数も10万部と多い。

『fg(エフ・ジー)』は同店に登場したばかり。「林業女子会@京都」という京都大学を中心としたサークルが2月1日に創刊した。同会は近隣の大学や森林組合などの女子30人の集まりで、京都の森で間伐作業などをしている。

農学を研究する現役の京大院生でもある岩井有加会長は「発足当初からフリーペーパーの発行を目指していた。林業女子会@東京など、全国に仲間が増えたら嬉しい」と語る。折よく同店は、2月26日(土)に学生誌の祭典を開催し、各地の学生に新たな出会いを提供する予定だ。

同店はフリーペーパーしか置いていない上に、会費や設置費も取らない。棚の一部や定休日の店舗を貸し出し、辛うじて収入を得ている。しかし、このチャレンジが人々を刺激し、各方面からアイデアを呼び寄せているのも事実だ。

「予想以上の反響があり、いくつも提案をいただいている。まだ発表できないが、存続のための仕組みづくりは始まっている」と石崎氏は明るい表情で語った。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)2011年2月11日

2011年2月14日(月)9:00

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