「TJ」で広がる、若者の地域貢献

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出身地域のための活動をする若者のネットワークが広がっている。同郷の人間が集まり、部活動のようにイベントを行う。活動の動機はさまざまでも、「地域に貢献したい」という思いは同じだ。その活動をつなぐ場として Team Japan(TJ)が立ち上がった。

■同郷が集う「じもチーム」

ニューヨークで阿波踊りをする 四国のHIP

TJの活動基盤となるのは、「じもチーム」と呼ばれる地域ごとの団体だ。

四国4県の連合のHIP(Home Island Project)は、東京で四国の音楽イベントを開催したり、マンハッタンで阿波踊りをしたりと、活動範囲は広い。地元企業の仕事紹介なども行う。

関東在住の愛知県三河地方出身者が集まるWE LOVE MIKAWAは設立して約1年。三河地域は5月 30日を「ゴミゼロの日」と定めるまちが多く、出身者のほとんどは町中のごみ拾い体験をもつ。昨年の5月30日、六本木の三河公園など「三河」と縁がありそうな場所でごみ拾いを始め、その後、荒川区の三河島や神田の旧三河町などでゴミゼロ運動を続ける。

都内でゴミゼロ活動をする 三河地方出身者グループWE LOVE MIKAWA

島根、鳥取連合の山陰ドリームプロジェクトは、昨夏に鳥取砂丘に130人の人文字「夢」を描いた。2012年夏に鳥取砂丘でオペラ上演を目指す20代を中心としたNPO砂オペ実行委員会や、鳥取県の活性化を目指すTri-Tribute Projectもある。

山形県出身の女子が設立したGIRL LOVES YAMAGATA は、東京で芋煮会やマルシェなど地元食材や観光のPRを行う。出身地を活性化したいという女子3人で発足し、現在は会員25名と、活動の輪が広がった。

その他、We Love Akita(秋田)、なじみ(福井)、ISH(石川)、Loop38(長野)がTJに所属し、今後は長崎、沖縄、福岡などの若者とも連携は広がる予定だ。

■「ち」のめぐりをよくする

TJとしての活動は、じもチーム有志が集まって情報交換を行う毎月1回の「TJの日」と、年に一度の「じも自慢」大会を行う。

じも自慢のロゴとキャラクター

「じも自慢」は各チームが地元愛を表現するイベントだ。昨年は3331 Arts Chiyoda(東京千代田区)の屋上にて地元自慢の映像コンペを行った。集まった約200人の間には一体感が生まれたという。機材の設置、飲食の手配などはすべてTJメンバーがボランティアで行った。

知(情報やノウハウ)、地(地域同士のつながり)、血(人と人のつながり)。TJは3つの「ち」のめぐりをよくすることを目指す。あくまでも出会いの「場」として、じもチーム同士の創発を促す。

組織化が目的ではなく、「参加する人が楽しいことが大切」とTJ代表の井上拓磨さん(31歳)はいう。そして、47都道府県にネットワークをを広げたいと戦略を練る。

「地元愛」「故郷の活性化」「面白いことがやりたい」「社会起業」などさまざまな思いを抱えつつ、世界にむかって「じも自慢」する若者の背に、社会の閉塞感を打破しようとする群像が見える。(オルタナ編集部=有岡三恵)2011年3月10日

2011年3月11日(金)10:58

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