新潟県十日町市浦田の市立浦田小学校では、12日未明に震度6弱の地震に襲われて以来、約60人の住民が避難をしている。体育館の壁には「負けるな浦田」「強く」と書かれた手書きの張り紙が貼られている。
炊き出しを行う人たちの中に、地域おこし協力隊として2010年春から浦田地区に派遣された高橋典子さん(22/埼玉県)の姿がある。地域おこし協力隊とは、総務省が行っている取り組み。過疎地において地域外の人材を積極的に誘致し、地域力の維持・強化、そして定住を図る。
「高齢者の方たちの家が壊れて、今更建て替えても後先少ないから、もう息子のところへ移住しようって、集落を離れようとする人もいて悲しい。けれど、私がやれることを頑張ります」
14日には同じ協力隊の仲間がやってきて、避難所で映画上映会をしようと準備を始めた。看板は「浦田シネマパラダイス」。若者が少ない街で、地域おこし協力隊の本領を発揮する。