被災地へ50万足の靴 米国のNPOが提供

【ロサンゼルス=寺町幸枝】NPO「ソールズ・フォー・ソールズ」(テネシー州)は、東日本大震災で被災した人々のために中古靴50万足を無償提供する。すでに第一便の10万足を中継地点となるインドネシアへ発送した。救助活動や復興活動など、足場の悪い場所で使用しやすいスニーカーを中心に送ったという。靴と下着は被災地で不足しており、被災者に喜ばれそうだ。

受け渡しは協力団体の「オペレーション・コンパッション」が行なうため、日本側の受け入れ先は未定。

2004年に起きたスマトラ島沖地震をきっかけに設立された同NPOは、これまでにケニア、タイ、ネパールなどの発展途上国など125カ国に、のべ135万足の靴を届けている。昨年のハイチ地震際には、数回に渡り被災地へすでに100万足以上の靴を寄付。また米国内のハリケーン・カタリナやリタの被災地へも、同様に靴の寄付を行なってきた。

ソールズ・フォー・フォールズでは、一般から中古靴を集めるだけでなく、靴メーカーから不良在庫となった新品靴も集めている。カリフォルニア州を中心に西海岸に55店舗を抱える大手スポーツ用品チェーン「スポーツシャーレット」がこの動きに賛同し靴を提供する予定だ。(在外ジャーナリスト協会 旧ユナイテッド・フィーチャー・プレス)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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