応援の言葉をビデオで被災地へ、葉加瀬氏も

被災者の方々への応援メッセージを世界中から募集し、直接被災地に届けるプロジェクト「movie of ”pray for japan”」が立ち上がった。

世界中で広がっている「pray for japan(プレイ・フォー・ジャパン)」の取り組みの一つとして、映像を使い被災者へのメッセージを届けるというこのプロジェクトは、アメリカ・カナダ・ロンドン・ニュージーランドの若者と連携し、葉加瀬太郎氏ら著名人からのメッセージも集めている。学生を中心に口コミで広まり、Facebook上での賛同者は280名を超えた。

中心メンバーである横田裕昌さん(23)は、兵庫県神戸市出身だ。
’95年の阪神淡路大震災を幼少期に経験した彼にとって、当時大きな励みになったのは、神戸を元気づけるためにつくられた「しあわせ運べるように」という歌だった。震災後の神戸ではいくつもの応援の歌ができ、各地の小学校で歌われるようになったという。被災者に対しては、何よりも心の面への支援が必要だということは自身の体験からよく分かっている。

今回のプロジェクトに関して、横田さんは、「阪神淡路大震災を経験した身として、被災地での『心のケア』が非常に大切だと思うと同時に、自分にできることでもあると思った。撮影した映像で被災地の方々に一人じゃないということを伝えることができればいいと思う」と語る。

3月28日には、彼の友人らを中心として、武蔵野美術大学・埼玉大学などの学生ら計7名が参加し、都内各所で道行く人からの応援メッセージを撮影する活動をした。

4月には被災地である茨城・千葉で映像を上映する予定で、それまでに都内で100件のメッセージを集めることを目標にしている。今後は岩手・宮城・福島の各地で上映するほか、映像だけでなくスポーツ教室や書道教室などを開き、幅広い支援を長期的に行っていく予定だ。

「自分だからこそ出来ることをする」。彼の思いは被災地へ届くに違いない。(オルタナS 高橋遼)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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