浜岡原発停止でも停電回避の見通し

広野火力発電所(東京電力広報資料から引用)

東日本大震災で被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町、380万キロワット)が7月にも運転再開の見通しであることがわかった。津波による被害が想定されている中部電力浜岡原発は、菅首相の要請により13日にも運転停止するが、電力不足にともなう計画停電などの措置は回避される公算が高まった。

東京新聞が12日に報じた所では、6日に現地を視察した民主党国会議員らの質問に発電所担当者が「全体的に被害は少なく、7月中旬にでも全面復旧できる」と明言したという。

浜岡原発の運転停止にともない、西日本の電力会社から最大100万キロワット分の電力融通が止まることになっているが、広野火力の運転再開により夜間の電力で水を汲み上げて発電する揚水発電も可能となる。このため今夏の最大電力供給力は5500万キロワットを上回り、需要見込みを確保できる見通しだ。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年5月12日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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