社会変えた3人表彰、東北生産者支援も

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受賞スピーチを行うオイシックスの高島宏平社長(右端)

日経ビジネスオンラインは24日、社会変革を行う人々を称える「チェンジメーカーズ・オブ・ザ・イヤー2011」の選考・授賞式を行った。

「経営・マネジメント部門」からは、安全・安心でおいしい食材や食料品を提供するオイシックス(東京)の高島宏平社長(37歳)、「研究者部門」からは、人間の体内時計の研究を進める独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センタープロジェクトリーダーの上田泰己氏(35歳)が選ばれた。また、クリエイター部門からは、昨年12月にベルリンフィル第1コンサートマスターに就任した樫本大進氏(32歳)が選ばれた。

日経ビジネスの読者などの投票を参考に、将来の一段の活躍を願って30代の俊英が選ばれた。

オイシックスの高島社長は経営コンサルタントを経て、2000年に同社を創業。生鮮食料品、有機無添加食品のネット通販を広げ、生産者と消費者のお互いが利益となるビジネスを作りあげた。途上国の学校給食を支援するNPO法人「TABLE FOR TWO」の理事として社会貢献活動も行っている。

東日本大震災では、生産者の多い東北や関東の農漁業に加えて、食品加工業者の食材を販売するサイトを立ち上げた。また福島原発事故への対応では全商品で放射線量検査を行い、安全な食材のみを提供している。高島社長は「変化を創ることが期待され、賞をいただいたと理解している。東北の食品産業を立ち直らせる行政と民間企業が協力するプラットホーム的な組織を立ち上げたい」と意気込む。

上田氏は、これまで未解明だった人間の体内時計の仕組みを、解明の進むヒトの遺伝子情報を解析することで医療に応用する取り組みを行っており、若手ながらこの分野の研究の最先端を走る。「東日本大震災で取り返しのつかない悲劇が生まれたように、生物の時間には不可逆なものがある。一方で、新しく作り出せるものがある。体内ゲノム研究で新しいことを生む機会を作り、日本の再生に役立てたい」と抱負を述べた。(オルタナ編集部=石井孝明)

2011年5月25日(水)12:20

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