世界最大のタイルカーペット企業は環境配慮型

インターフェイス社のカーペットシリーズ「カルテラ」の一例

世界最大のタイルカーペットメーカー、インターフェイス オーバーシーズ ホールディングズ インク(本社・米アトランタ市、日本支社・東京都渋谷区)は3日、今年の夏・秋の新商品発表会を東京で行った。同社は環境をめぐる先進的な取り組みで知られ、新商品は環境への配慮と心地よさを強調したものになった。

今年の新商品では、繊維での石油原料の低減、リサイクル率の向上、さらにアジア地域では中国の現地工場に廃棄製品を回収して再利用する取り組みを続けるという。

■自由に色とデザインを作り出せる商品も

新商品の特徴は3つ。まず、さまざまな文化の入り混じるラテンアメリカの文化を意識した「カルテラ・ポートフォリオ」と呼ばれるカーペットシリーズを発表。唐草などのエキゾチックな模様と多様な色をそろえた。

第2に顧客が自由に色とデザインを作り出せる「カラープレイ」という新しい商品カテゴリーを提供した。これに合わせて、同社は今夏から顧客が購入前に同社の7900万種に上る色とデザインの組み合わせをインターネット上で設定し、カーペットの実物大の印刷物を受け取れるサービスを始める。

第3にカーペットの裏に取りつけられる「クッションバック」を開発して、踏む感覚を快適にした。このために、環境に負荷を与えずリサイクルも容易な一方で、強度のあるゴム素材を開発した。

■環境配慮で、331億円利益が増加(次ページへ続く)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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