首の保冷タイ、節電の夏に売り上げ倍増

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子どもの熱中症予防のためにネッククーラーを買い求める人も多い

熱中症で死者が出るなど危険な猛暑が続いた今夏、首用の保冷グッズがよく売れた。そのなかでも、大作商事(東京都千代田区)のネッククーラー「マジクール」(税込699円)は、現時点で昨年度の倍の約250万本を売り上げた。

首の血管は皮膚の近くを通っているため、首回りを冷やせば効率よく体温を下げられる。そのため、あらかじめ冷蔵庫で冷やした保冷剤を使うタイプや、特殊な布やポリマーにたくわえた水が蒸発するときに熱を奪う「気化熱」を利用したタイプなど、首に巻いて冷たさを長時間持続できる商品が、各種販売されている。

マジクールは、吸水性ポリマーに水をたくわえ、気化熱で首を冷やすタイプの商品。発売した2005年度は約1万本しか売れなかったが徐々に売り上げを伸ばし、猛暑の昨年は約120万本を売り上げた。そこに節電の影響が加わった今年は、既に昨年の2倍を超える約250万本を売り上げている。

震災後、夏場の電力不足を懸念する声が高まった。消費電力量の多い冷房をあまり使えない厳しい夏を予想した自治体は、保冷グッズに目を付けた。同社には、例年より早い4月から、少なくとも15の自治体や公的機関から大量発注の打診があった。顧客の主な目的は、小学生や高齢者など体温調節機能の弱い人々の健康管理である。1万6000本を購入して、高齢者に配布した自治体もある。

同社セールス&マーケティング部の渡辺英信リーダーは「肌に付ける物なので、パッチテストなど各種品質試験を実施し、安全面に配慮してきた。それが、複数の自治体に採用された一因ではないか」と推察する。同社は売り上げの一部を国際環境NGOの日本支部である「グリーンクロスジャパン」(さいたま市)に寄付するなど、社会貢献にも積極的だ。

しかし今年は、マジクールの人気にあやかろうと、パッケージから商品名までそっくり真似した偽物が登場した。同社はホームページにコピー品と正規品の比較写真を掲載し、注意を呼び掛けている。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)

2011年8月22日(月)11:02

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