45種の家電でレアメタル回収の新制度

環境省は、45種の家電でレアメタル回収の新制度を提示した

環境省は22日、携帯電話など小型家電に含まれるレアメタル(希少金属)を回収するリサイクル制度の骨子を提示した。デジタルカメラ、CDプレーヤーなど45品目の家電で回収を制度の候補とし、回収費用は徴収せず、レアメタルを取り出して費用とする方針。今後、制度の対象となる製品を決め、来年の通常国会に提出する。

原案は環境大臣の諮問機関である中央環境審議会のリサイクル小委員会に示された。これまで小型の家電製品は原則として廃棄処分されてきた。しかしその内部にあるレアメタル量の総量は膨大で「都市鉱山」と呼ばれるほどだ。新制度は、リサイクルの促進と、希少資源の有効利用を目指す。

新制度は、回収の義務化はせずに、市町村や廃棄物処理業者らが行う仕組み。回収率は3割を目標としており、その場合に貴金属などの売却益で回収費用は捻出できると同省は試算している。(オルタナ編集部=石井孝明)

環境省レアメタルリサイクル政策関連ウェブページ

http://www.env.go.jp/recycle/recycling/raremetals/index.html

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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