2020年の家はエネルギーもマネジメント

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東大駒場Ⅱキャンパス内に完成した「COMMAハウス」

東京大学生産技術研究所とLIXIL、LIXIL住宅研究所、アイフルホームカンパニーは、エネルギーマネジメントができる実験住宅「COMMAハウス(コマハウス)」を東京大学駒場Ⅱキャンパス内に完成させ、8月から実証実験を開始した。3.11以降再生可能エネルギーに注目が集まる中、供給側からの一方的なコントロールではなく、利用者が貯蔵も含めて分散的にエネルギーを管理できるスマートハウスだ。

「COMMA」とは、Comfort(快適)と Management(マネジメント)の頭文字。気密・断熱・耐震性が優れた建物内に、自然の光や風をコントロールする窓や、太陽光発電・太陽熱利用、LEDなどの省エネ照明を設置し、快適さをマネジメントする機能を住宅に備える。

それを制御するのがHEMS(Home Energy Management System)というエネルギーマネジメントシステムだ。センサーやIT技術を駆使し、リアルタイムの気象条件、外部の電力系統、室内の温熱環境やエネルギー使用量などを連携させ、最適化させる。

各家庭の電力消費量を1分単位で計測することにより、エネルギー消費パターンを分析・把握し、「見える化」することも目的のひとつとしている。それによって需要予測が可能となり、マネジメントにつながるからだ。

国内エネルギー使用量のうち、ビルや住宅などが全体の約3分の1を占め、そのうちの約4割が住宅で消費されている。そのため、かねてより東大生研内でも「実際の住宅で実験したい」(岩船由美子准教授/持続型エネルギー工学)という要望があったという。そこに、住宅関連総合メーカーとなったLIXIL(トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアが4月に統合)が実験棟を寄贈し、今回の運びとなった。

東大生研側は、都市エネルギー工学、供給システム、熱エネルギー工学、空間システム工学などさまざまな研究室が連携し、同社と連携しながら計測、データ分析を行っていく。住宅は、分散型のエネルギー供給と需要へ、再生可能エネルギー利用へと進化している。(オルタナ編集部=有岡三恵)

 

2011年9月2日(金)11:32

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