2020年に自然エネ20%へ、神奈川県知事

自然エネルギーの普及を掲げて今年4月に当選した神奈川県の黒岩祐治知事は12日、県議会で同県の自然エネルギーの発電量を2020年に20%以上とするなどの目標を掲げた「かながわスマートエネルギー構想」を発表した。新構想では、「原発に過度に依存しない」「環境配慮」「エネルギーの地産地消の推進」の3原則を掲げ、太陽光発電の導入による「創エネ」、「省エネ」、蓄電池の普及で電気使用のピーク時間を分散させる「蓄エネ」の3政策を行うという。

県レベルの自治体首長が、国や電力会社に任せきりだったエネルギー政策を打ち出すのは珍しい取り組みで、その動向が注目される。ただし具体的な取り組みについては、今後県議会での議論、市民との対話で具体化するという。2009年度の県内の自然エネルギーによる発電量は2%になり、比率の急速な引き上げが達成できるかは未知数だ。

黒岩知事はジャーナリスト時代から、自然エネルギーの普及啓蒙活動を行ってきた。知事選でも太陽光発電を「4年間で200万戸分を設置」と目標を掲げていた。これについては「できる限り早期に」と時間を区切らない形に修正した。(オルタナ編集部=石井孝明)

 

黒岩神奈川県知事、議会提案

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/chiji/p376523.html

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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