ヒップホップのShing02も「脱原発」を加速

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「原発に対しての様々な意見には、それぞれ一理ある。問題の核心をつくのは難しい」と語るShing02氏

ヒップホップ音楽やDJ活動で有名なShing02氏が、脱原発活動を加速している。

2006年、坂本龍一氏の呼びかけに応じて青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場に反対する「STOP ROKKASHOプロジェクト」に参加したのを皮切りに、ホームページでも原子力についてのレポート「僕と核」を発表してきた。

2011年には映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)の音楽を担当した。一貫して原子力に対し警鐘を鳴らし続ける理由と問題意識を聞いた。

Shing02氏は12月27日、東京・渋谷のレストランでトークショー「僕と核」を開催した。催しでは、原子力に関し、一般に広く認知されていない点についてのプレゼンテーションが行われた。

Shing02氏の母校はカリフォルニア大学(UC)バークレー校。米国の原子力産業と強い結びつきを持つ。同大学に保管されている文献や、研究者から聞いた話をまとめた内容に、会場に詰めかけた約60人の聴衆は熱心に耳を傾けた。

「自分は原発の善悪を押し付けるつもりはない。エネルギー自体には良いも悪いもない。あくまで今回のような教育活動を通じて、人びとに選択肢を増やしたい。僕たちが背負っている原子力というリスクに関する知識を共有したい」と開催の趣旨を語る。

「化学的な予備知識があるかないかで錯綜する情報も分類できるようになる。そこがないまま、情報に対峙しても、振り回される」と指摘する。

「これだけの被害をもたらした事件に対して人びとは学ぶ義務があると思う。理解を深めた上で、原発を使い続けるのであれば、それも人類の選択の1つ」と続けた。

「原発がある以上、人体は放射性物質の影響を必ず受ける。安全基準に右往左往し、影響が出るか出ないかという議論をしていては本質的な部分にたどり着けない。人体と健康のメカニズムを理解する必要がある。能動的に体内のバランスを保たなければ、いずれにしても被爆は防げない」と語り、教育と知識の大切さを訴えた。
(オルタナ編集部=赤坂祥彦)
僕と核

2011年12月30日(金)15:56

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