細野環境相、放射性物質の中間貯蔵施設の福島県内建設を要請

細野豪志環境相

東京電力の福島第1原発事故に伴う除染で、発生した汚染土壌や汚水などを保管する中間貯蔵施設について、細野豪志環境相は28日、佐藤雄平福島県知事と同原発が立地する同県双葉郡8町村長らと会談して、同郡内への建設を正式に依頼した。

細野環境相は双葉郡内を設置候補とする理由について、「汚染土壌の大量発生地に近い」「放射線量が年間100ミリシーベルトを超える地域があり、国が土地の買い上げまたは借り上げで用地を確保したい」「原発が立地している地域で、(地盤などの)調査が進んでいる」−の3つの理由を示した。また貯蔵期間を30年以内と表明した。

佐藤知事は「県としても重く受け止める。各町村の意向をしっかり聞いていきたい」と語った。年明けにも国は、県と各町村との協議に入る。(オルタナ編集部=石井孝明)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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