自分で放射性物質を測定できるレンタルスペース――「べクサーチ」が仙台に

利用者はスタッフに機器操作の説明を受けながら自分が用意した検体に含まれる放射線量を測定する

飲食店やインターネットカフェの経営を主に手がける株式会社カキタ(東京・渋谷)は1月4日、食品や水などの放射性物質を自分で測定出来るレンタルスペース「ベクサーチ」を仙台市に新設した。

測定器は、ドイツのベルトールド社製のシンチレーションカウンター(ベクレルモニター)LB-200が3台用意されている。証明書の発行はしないが、その場で自分自身の目で数値を確認できるのが特徴。料金は1480円で、1検体の測定にかかる時間は約20分。検体を郵送する必要がある他の検査機関と比べ早く測定ができる。

利用者は500cc分の粉砕・ペースト状にした検体を用意する必要がある。なお、牛乳や魚介類などカリウムが多く含まれる食品は正確に測定できない場合が多いので注意が必要だ。

まずは同社が経営するインターネットカフェ「メディアカフェポパイ」仙台中央通店の一部分を「ベクサーチ仙台店」店舗として利用を開始する。

同社の新規事業開発を担当する小室健さんによれば、「当面は1日10人程度の利用者を見込んでいる。利用状況を見て新たな店舗を順次出店していく」。既に、2011年1月中旬には二号店を東京都渋谷区へ出店する計画が進行中だ。

利用には事前予約と別途入会金500円が必要。予約はホームページまたは電話予約(022-726-7890 10:00〜18:00)まで。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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