市場調査会社の富士経済は16日、日本によるバイオマス産業の市場規模が2015年度には10年度と比較して約2.1倍の2579億円に拡大するとの予測を発表した。自然エネルギー促進法の施行やバイオ燃料の需要拡大などが市場を牽引するとしている。
市場規模の内訳は、バイオマス装置のプラント等が813億円、バイオ燃料などのバイオマス製品が1766億円。いずれも10年度比で2倍以上の高い成長が見込めると予測する。
バイオマス市場はリーマンショックの影響で一旦停滞したものの、10年度は前年度から約73%増加して1218億円に拡大。東日本大震災にともない自然エネルギーへの期待が高まる中、同社は「バイオマス市場は分散型エネルギー源としての注目度が高まり、技術開発の進展と利用ニーズの合致などにより再び成長期を迎える」としている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年1月17日