地産地消&コミュニティ創造―次の住環境を見据えた、被災地の取り組み

このエントリーをはてなブックマークに追加

北澤潤氏による避難所での限定市場「マイタウンマーケット」の展示

被災地の居住環境は?知られざる現状を知ることができるのが、東京・秋葉原で開催中の東日本大震災復興支援プロジェクト展だ。

ここでは、被災地でのさまざまな住宅・コミュニティプロジェクトが紹介されている。

人と土地の絆を重視しつつ、自発性を養うこと。「遠野市仮設住宅 希望の郷『絆』」では、高齢者を見守りやすい対面式の部屋配置だ。「こどもの隠れ家」は透過性のある布を使って子どもたちが自由に遊び場を作れる仕組みで、保護者は安心して見守ることができる。

福島県三春町、岩手県の住田町・大船渡市・陸前高田市の仮設住宅では、地産の材木が使用されている。木集成材ブロックによる積み木式住宅は簡便な仕様で、住民の手で作られた。

気仙沼市では地産の竹によるドーム状集会施設「竹の会所ー復興の方舟ー」が、ボランティアの手も借りて設営された。地産地消とともに、コミュニティ創造に力を注がれているのも、復興支援の大きな特長だ。

オーニング「軒先の日除け」の仮設住宅への導入事例もある。これなどちょっとした工夫だが、人が集まる語らいの場は貴重だろう。

アーティストの試みとしては、北澤潤氏による「マイタウンマーケット」が目を引く。一日限定の市場開催で、これまで数回行われ、カフェやスーパー、温泉、映画館を避難所に出現させた。彦坂尚嘉氏による施設への壁画プロジェクトもある。

「竹の会所ー復興の方舟ー」の写真と模型

住民参加による、避難地図作成や復興まちづくり作業も進められている。地産地消に取り組み、コミュニティを重視しつつ、参加する人々は今後の生活と住環境のあり方を模索する。

一過性の避難生活や支援ではない、次の時代を見据えたステップが踏み出されている。(美術・文化社会批評 アライ=ヒロユキ)

「つくることが生きること」東日本大震災復興支援プロジェクト展

2012年3月11日(日)〜25日(日) 12:00〜19:00 会期中無休

主催:わわプロジェクト(一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN)

会場:3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー

〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14

 

 

2012年3月22日(木)11:54

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑