人材サービス大手パソナの元役員メンバーが中心となりヘッドハンティングを展開するプロフェッショナルバンク(東京・千代田)が、自然エネルギー分野に特化したスカウト事業の強化に乗り出した。
同社は1日、自然エネルギーに特化したスカウトプロジェクトチームを発足。人材調査担当を新規採用し人員の強化を図るほか、同分野の専門人材を調査する独自システムを開発し、人材の提供を迅速化させている。
プロジェクトチームは顧客企業の要望に応じてスカウト対象者を調査して接近し、国内メーカーなどから人材を移籍させる。対象は30代半ばから50代前半までの専門スキルを有する開発設計や技術営業職などで、転職活動を実施していない年収700万円から1500万円程度の人材が中心だ。
2011年夏以降、原子力発電の縮小に伴う自然エネルギー分野の求人ニーズが増加。2012年夏も引き続き電力の供給が全国的に厳しいことを受け、発電機メーカーなどでニーズが増加している。同社の広報担当者によれば、2011年度と比較し求人件数は10倍近くあり、既に20件弱の案件が動き出しているという。
自然エネルギー分野のプロジェクトは4名で開始し、2014年度3月期に1億円の売上高を目指す。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)