ミニストップ、23店舗で手づくり弁当などの消費期限を偽装

ミニストップは2025年8月18日、23店舗で消費期限の「表示誤り」が明らかになったと公表した。同社は8月9日から「手づくりおにぎり」と「手づくり弁当」の商品にラベルの貼り間違えが発覚したため販売を中止していた。全店舗を調べた結果、23店舗で消費期限を過ぎた商品の販売や一度売場に陳列した商品に再度消費期限を記載したラベルを貼っていたことが分かった。店内で加工する惣菜についても同様に消費期限の表示誤りが発覚したため、8月18日から加工惣菜の販売も中止した。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)

同社は8月18日、同社サイトで「消費期限の表示誤りについてのお詫びとお知らせ」と題した文書を公表した。8月9日に「手づくりおにぎり」と「手づくり弁当」の販売を中止してから、全店舗を対象にした緊急調査を行っていた。

調査の結果、全国23店舗で商品製造ルールを逸脱した販売方法が行われていたという。同社の製造ルールでは、店内厨房で製造した商品には製造後速やかに消費期限を記載したラベルを貼って販売するよう定めている。

しかし、一定時間ラベルを貼らずに陳列し、消費期限を延長した販売や一度売場に陳列した商品に再度消費期限を記載したラベルを貼っていたことが明らかになった。

この23店舗については、保健所に報告し、店舗での改善対応を進めているという。販売再開について文書では、「全店における改善対策完了まで手づくりおにぎり、手づくり弁当、店内加工惣菜の販売を中止させていただきます」としている。

商品製造のルールを逸脱した行為があった23店舗は下記の通り。(2025年8月16日時点)
埼玉県:東松山六反町店・東浦和店
東京都:葛西トラックターミナル店・足立トラックターミナル店
愛知県:名古屋つつじが丘店・名古屋小塚店
京都府:久御山町田井店・田辺中央店・嵐山駅前店
大阪府:吹田清水店・茨木藤の里店・茨木彩都あさぎ店・寝屋川上神田店・東大阪若江北町店・
大阪諸口5丁目店・門真柳田町店・大阪浜2丁目店・北堀江店・東大阪衣摺店・
大蓮東3丁目店
兵庫県:川西見野2丁目店・川西西多田店
福岡県:福岡八田1丁目店

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。