ミニストップ、食べるスプーンでソフトクリームのGHG削減へ

記事のポイント


  1. ミニストップは食べるスプーンで「ソフトクリーム」の環境負荷を減らした
  2. 昨年から全店でプラ製スプーンから食べるスプーンに切り替えていた
  3. CFP算定の結果、食べるスプーンの環境負荷低減を明らかにした

ミニストップはこのほど、主力商品である「ソフトクリームバニラ」のカーボンフットプリント(CFP)を算定した。2023年6月から全店でプラスチック製スプーンから食べるスプーンに切り替えていた。CFP算定の結果、食べるスプーンで提供した方が、年間で44トン相当のプラスチック使用量の削減につながることを示した。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

食べるスプーンによって、消費者の行動変容を狙う

ミニストップは、環境省が実施する「令和5年度 製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」の参加企業に採択された。環境省からの支援を受けながら、CFPの算定、表示、活用方法を検討してきた。

CFP算定とは、原材料の調達、製造、流通、廃棄まですべての工程で発生する温室効果ガスを二酸化炭素に当てはめて計測する算定手法だ。同社としては、精緻にCFP算定をすることで、消費者の脱炭素に向けた行動変容につながると考えた。

加えて、社内で脱炭素化を促進する狙いもある。同社の環境・コミュニケーション部に所属する岡啓介氏は、「全行程を調べることで、脱炭素に向けた目標を可視化できる」とCFP算定のメリットを話した。

今回行ったソフトクリームバニラ(食べるスプーン付)のCFP算定数値は、「0.2479kg CO2eq(*温室効果ガス排出量を二酸化炭素に換算した数値)」だった。プラスチック製スプーンで提供していたものと比べると、年間で約44トン相当のプラスチック使用量の削減に貢献し、二酸化炭素排出量を約121.88t-co2抑えることにつながっていることが分かった。

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #脱炭素

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