記事のポイント
- 蘭ジェンダーNGOのエクイリープは、大企業のジェンダー平等ランキングを発表した
- 100位以内に入った日本企業は武田薬品工業(74位)の1社だけだった
- 開示義務化で透明性は増したが、日本企業の女性CEO職は1%と世界平均を大きく下回る
企業のジェンダーギャップに関する調査機関である蘭NGOのエクイリープは3月5日、世界の大企業のジェンダー平等ランキングを発表した。世界で100位以内に入った日本企業は、武田薬品工業(74位)の1社だけだった。男女間賃金格差などの開示義務化で透明性は増したが、日本のCEO職での女性比率は1%と世界平均を大きく下回っている。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

蘭ジェンダーNGOのエクイリープは3月5日、グローバルの上場企業を対象としたジェンダー平等に関する評価ランキングを発表した。対象となったのは、日本を含む先進国24カ国で、過去2年間の時価総額が20億ドル(約3000億円)超の上場企業3430社だ。
職場におけるジェンダーバランスや管理職比率、賃金格差やワークライフバランスの状況、ジェンダー平等施策や開示の透明性など19の指標でスコアをつけた。
報告書は、グローバル全体で女性のCEO職は7%と、過去3年間で女性比率の向上には大きな変化が見られていないとまとめる。
特に、トランプ政権下で反DEIの動きが強まった米国企業は、調査対象企業の約半数を占めているにもかかわらず、100位以内にはわずか7社しか入らなかった。
一方、男女賃金格差の開示率は着実に上昇し、2021年の15%から2026年には48%に広がった。これは日本だけでなく、欧州、オーストラリア、ニュージーランドでも開示が義務化されるなど法規制面が強化されたことが背景にある。
ジェンダー平等ランキング(2026)のトップ10社は下記の通りだ。トップ10入りのうち6社を豪州企業が占めた。
- ナショナル・バンク・オブ・カナダ(カナダ、銀行)
- トランスアーバン・グループ(豪州、道路運営)
- ヘリア・グループ(豪州、住宅ローン保険)
- GPTグループ(豪州、REIT)
- コールズ・グループ(豪州、小売りチェーンストア)
- QBE保険グループ(豪州、総合保険・再保険)
- インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス(米国、香料メーカー)
- アリアンツ(ドイツ、金融サービス・保険)
- アストラゼネカ(英国、バイオ・医薬品)
- ビバ・エナジーグループ(豪州、石油製品メーカー)
■日本企業でのCEO職の女性比率は世界最低水準
■日本企業のジェンダー平等ランキングのトップ10

