「オルタナ式英単語術」(14) [tap][bell][pit]

秋の気配を感じるころになりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は多少目先を変えて、「お馴染みの単語の意外な意味」を集めてみました。まずは最近の話題から。

1) tap
もともと「肩を軽く叩く」という意味ですが、人を指名・任命・選出することを意味するようになりました。何か任命するとき、肩をポンポンと叩く場面を想像すればわかりやすいですね。

Abe to tap rising star Koizumi junior for environment minister
安倍首相、人気の新星、小泉ジュニアを環境相に(9月11日)

tapにはもうひとつ「蛇口」「(蛇口から)(水を)流す」という意味もあります。
Trump plans to tap America’s emergency oil supply
トランプ氏、緊急備蓄放出へ(9月16日)

サステナブル★セレクション2025 一つ星を選定しました

tap out で「資源を使い果たす(転じて、へとへとにする)」ニュアンスも。

2) bell
「鐘」から、とくに証券取引所の取引開始・終了(の鐘)という意味で用いられます。
Market Ahead, September 16: All you need to know before the Opening Bell
取引開始前 これだけは知っておきたい(9月16日)

Volt to ring the NYSE closing bell today
人材サービスのヴォルト、ニューヨーク証券取引所クロージングベルを鳴らす(9月3日)

aishima

相島 淑美(神戸学院大学経営学部准教授)

日本経済新聞記者、清泉女子大学英文学科教員を経て現職。翻訳家。鈴木淑美名義でJFK伝記など20数冊の訳書がある。 博士(先端マネジメント、関西学院大学)、MBA(関西学院大学)、修士(文学、慶應義塾大学)。文化・文学の視点から日本のマーケティング、SDGs、エシカル消費について研究している。執筆記事一覧

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