北極圏が沸いている。オーロライヤーがピークを迎えているからだ。ノルウェーのストルテンベルグ首相の来日に伴い1日、都内で報道機関向けの観光PRイベントが開催された。インゲブリグセン産業省次官、観光・産業支援機関のオヴェセンCEO、スカンジナビア政府観光局の宮本日本局長らが、観光・産業資源を紹介した。
なかでも注目されるのはオーロラだ。長年オーロラ観測を続けてきた国立極地研究所の宮岡准教授によると、今年の冬は11年周期の最盛期にあたり、2011年に始まったオーロラ発生のピークは2014年頃まで続くという。既にノルウェーでは、通常9月後半から出現するオーロラが、今年は8月から観察されている。
もともとノルウェーは環境保護に力を入れていることでも知られる国。世界一のフィヨルドでの船や、雪原へのスノーモービル等の乗り入れを制限するし、継続的な自然保護政策を採ってきた。今年は、手厚く守られてきた自然の中で、満天のオーロラを満喫する11年に一度のチャンスなのだ。(フリーライター=たかせ藍沙)