さいたま市とホンダは10月1日、超小型電気自動車のワンウェイ型カーシェアリングを開始する。国土交通省認定事業の社会実験として、11月30日まで毎日9~20時に実施。大宮駅周辺の渋滞緩和や、子育て・介護世代の利便性向上などを目指す。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)
大宮駅から約2.5キロメートル圏内に34カ所のポートを設置し、ホンダMC‐β(エムシー・ベータ)9台をシェア。市民や観光客を対象に、「超小型EVにサクサク乗ってみませんか」と呼び掛ける。
料金は、初乗り10分100円、以降5分ごとに100円。ポートは、既存駐車場の一画の他、市内の観光拠点やショッピングモールにある。特別許可車両のため、市外は走れない。
利用者は、安全のための講習を受講後、登録済みのケータイやスイカをタッチするだけで2人乗りの超小型EVに自由に乗れる。
車両数が限られるため、各ポートの最新状況を専用サイトで確認して車両と返却先を押さえ、30分以内に乗車する必要があるが、500円追加すれば翌日以降の予約も可能。
清水勇人さいたま市長は「電気自動車の加速性や静かさ、さらに超小型ゆえの乗りやすさや小回りの良さなども、存分に体感していただきたい」と語った。