高浜原発3・4号機(福井県高浜町)の再稼働を差し止めるよう命じた仮処分をめぐり、福井地方裁判所(林潤裁判長)は18日、関西電力による仮処分執行停止の申し立てを却下した。今回の決定に対して法的に不服を申し立てる手段はない。再稼働の是非は今後の司法判断に持ち越され、同原発は当面運転できない。(オルタナ編集委員=斉藤円華)
地裁は却下理由について「(関電の主張では仮処分決定の)取り消しの原因となることが明らかな事情について疎明があったとはいえない」と説明した。
今回の申し立ては仮処分決定とは別の裁判長が担当。大飯・高浜原発仮処分申立弁護団長の河合弘之弁護士は19日に会見を開き、結果を受けて「政府や原発推進勢力による(仮処分決定への)『事実誤認キャンペーン』は否定された」と評価した。