記事のポイント
- グッドライフアワードの最優秀賞は九州大学流域システム工学研究室の「流域再生」に
- 行政や住民など多様な主体との流域環境の再生・保全を行う取り組みが高い評価を得た
- 最優秀賞含め10の取り組みが環境大臣賞、29の取り組みが特別賞を受賞した
環境省はこのほど「第13回グッドライフアワード」の受賞者を発表し、環境大臣賞・最優秀賞に九州大学流域システム工学研究室の「流域再生」の取り組みを選んだ。行政や住民など多様な主体との流域環境の再生・保全を行う取り組みが高い評価を得た。環境大臣賞では最優秀賞・優秀賞・部門賞で計10の取り組み、さらに特別賞として29の取り組みが選ばれた。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

グッドライフアワードは「環境と社会によい暮らし」の実現に向けた取り組みを表彰する目的で、2013年に環境省が創設した。企業やNPO、自治体や個人などからの応募を幅広く募る。第13回は過去最多となる224件の応募が寄せられた。
最優秀賞となったのは九州大学流域システム工学研究室の「人と地域と自然をつなぐ流域再生の実践‐多主体共創で拓く心豊かな未来」。グッドライフアワードで教育機関が最優秀賞を受賞するのは初となる。
これまでに国内で30を超える流域で自然再生やまちづくりを推進してきた取り組みとなる。2024年には研究室の林博徳准教授、鹿野雄一特任准教授らの取り組みが、米ナショナルジオグラフィック協会の国際研究助成に採択され、国際的にも高い評価を得る。
優秀賞には生物多様性や里山再生、循環型社会にかかわる取り組みの3件が受賞した。部門賞では、企業部門で公益財団法人SOMPO環境財団(東京・新宿)の「CSOラーニング制度」による環境人材育成や、個人部門では日本初のオーガニック抹茶の取り組みなどが選ばれた。また実行委員会特別賞として29の取り組みを表彰した。
グッドライフアワード公式サイトでは、環境大臣賞を受賞した10の取り組みの「取組紹介レポート」が後日公開される予定だ。



