市場調査会社の富士経済は23日、ハイブリッド建機やスマートグリッド(次世代電力網)などに使用される蓄電装置についての世界市場予測をまとめた。それによると、2020年には2011年と比べて195.9%増の1兆2252億円にまで拡大するという。
内訳は、非常用電源や自然エネルギーの導入拡大にともなう系統安定化などを目的とする電力貯蔵分野が5437億円(188.8%増)、ハイブリッド式や電池式の産業用車両が対象の動力分野が6815億円(202%)。
この内、電力貯蔵分野では住宅用蓄電システムの製品市場が70500台で同163.6%の伸び。同システムで使われる電池も、従来の鉛蓄電池の需要がゆるやかに減少するのとは対照的に、リチウムイオン電池が2011年の8億円から2020年には135億円と17倍近くに需要が拡大すると予測している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年1月24日