大和ハウス「世界で最も持続可能な100社」日本最高位の23位に

大和ハウスは「世界で最も持続可能な100社」に3年連続でランクインしている

大和ハウス工業はこのほど、カナダの出版社コーポレートナイツ社やブルームバーグ社などが選定する「世界で最も持続可能な100社」(グローバル 100)の23位に選出された。日本企業としては最高位で、同社のほか、エーザイ、リコー、NECがランクインしている。

グローバル100は、2005年から毎年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にあわせて選定し、発表している。世界の主要企業約3600社を対象に、環境面・社会面・ガバナンス面などCSRへの取り組みを分析し、企業の持続可能性を評価している。

世界1位は機能材料メーカーのユミコア(ベルギー)、2位は化粧品のナチュラ・コスメティコス(ブラジル)、3位はエネルギーのスタトイル(ノルウェー)、4位はネステ・オイル(フィンランド)、5位は医薬品のノボノルディスク(デンマーク)だった。

大和ハウスの選出理由は、事業活動における幅広い環境への取り組みとともに、イノベーション能力などが持続可能な企業として高く評価されたという。同社は2010年から3年連続でランクインしている。

■ 今後はステークホルダーダイアログに力を

CSRを推進するうえで、ステークホルダー(利害関係者)とのダイアログ(対話)が重視されるなか、大和ハウスは、外部の専門家や地域のNPOらとの対話内容を公開するウェブサイトを準備中だ。

大和ハウス工業CSR推進部の近久啓太部長は、「『CSR報告書による情報発信や、年1回のステークホルダーダイアログ』だけではなく、社会のニーズに応えるには定期的に対話していくことが重要だと考えた」とダイアログ強化の理由を説明。

また、CSR推進部内田雄司主任は、「当社でも、これまで毎年ステークホルダーミーティングを実施してきたが、まだまだ社内の浸透も甘い。当社サイドもCSRの専門部署だけが参加するのではなく、幅広く技術部門や営業部門も巻き込んで進めていきたい」と意気込みを語る。

サイトは3月末に公開予定で、順次実施したダイアログの内容を公開していく。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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