その事実を受けて、キリングループはスリランカの紅茶農園の持続可能性について調査を行った。調達先の約4割の農園で生物多様性に寄与する認証を取得していたが、同時に資金的な厳しさから認証取得に対応できない農園も多くある実態を把握した。キリングループは将来的に地域全体の持続性が向上し、持続可能な原材料を自由に使用できることを目指して、今回の支援活動に踏み出した。
RA認証は、農園が環境保護、社会的公正、経済的競争力の全てについて持続可能であることを保証する国際的な認証制度だ。米国の国際非営利団体レインフォレスト・アライアンス(RA)がRA認証活動を行っている。
キリンビバレッジは、「午後の紅茶」発売20周年にあたる2006年から、スリランカの紅茶農園に付属する学校の生徒向けに継続的な図書寄贈をする「キリンビバレッジ・スリランカフレンドシップ プロジェクト」を続けている。
今回のRA認証取得支援は「キリンビバレッジ・スリランカフレンドシップ プロジェクト」の拡張という形で実施される。同プロジェクトの支援対象になっていた紅茶農園から、4農園程度を選定し支援する予定だ。
支援対象になったスリランカの紅茶農園はRA認証を取得するため、RAのトレーニング・農法指導を1年間受けることになっている。トレーニングに必要な資金は、キリンホールディングスから提供される。