編集長コラム)「何かあったら誰が責任を取るんだ?」

先週は福岡県と熊本県に出張してきた。熊本県では3月13日、一般財団法人CSOネットワークの企画で、福島県の有機農業家と、九州で意欲的な農林業に取り組む方たちを水俣市で引き合わせ、語り合うというフォーラムに参加した。

原発事故も水俣病も「日本最悪の公害と風評被害」という共通項があり、それを乗り越えて有機農業に取り組んできた方たちの努力は筆舌に尽くしがたいであろう。しかし双方の方たちとも非常に明るく元気であることが、とても印象的だった。

生まれて初めて水俣を訪れて分かったことは、水俣にはリアス式海岸や小島、山に行けば棚田や豊富な森林地帯と、自然資源に恵まれていることだった。最近ではエコツーリズムも盛んで、環境省もこれを後押ししている。来年、オルタナの読者を連れてまた戻りたいと思った。

森 摂(オルタナ編集長)

森 摂(オルタナ編集長)

株式会社オルタナ代表取締役社長・「オルタナ」編集長 武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。大阪星光学院高校、東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。環境省「グッドライフアワード」実行委員、環境省「地域循環共生圏づくりプラットフォーム有識者会議」委員、一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事、日本自動車会議「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」選考委員ほか。

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