グリーンピースが日立株主総会で原発抗議

中西社長は「原発に取り組んでいることを恥ずべきことだとは片時も思ったことはない」として、東京電力福島第一原発事故の責任はないと反論した。

グリーンピースは、東電福島第一原発の原子炉メーカーである日立/GE(米ゼネラル・エレクトリック)と東芝に事故の責任を求め、『原発にもメーカー責任を』と訴える署名を本年2月から世界規模で実施した。

これに対しては世界から約4カ月間でに10万筆を超える賛同が寄せられた。福島第一原発の原子炉の型(Mark-I)は、現在日立と原発部門を経営統合しているGE製であり、圧力抑制系などに問題があったことが米原子力委員会安全委員によって1972年から指摘されていた。

グリーンピース・ジャパンの気候変動・エネルギー担当の高田久代は、「消費者は、家電メーカーとして親しまれてきた日立の『もう一つの顔』に気づき始めている」とコメントした。

さらに、「日立や東芝は自社製造の原子炉が大事故を起こしたにもかかわらず、事故の賠償責任を一切問われていない。さらには原発輸出や東電福島第一原発事故の関連事業によって今後も原発ビジネス拡大を目指す経営計画を株主に発表している」と批判した。(オルタナ編集部)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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